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浦和・川口で増えている漆喰の黒ずみ・ひび割れ 築15〜30年の瓦屋根で劣化が一気に進む理由と正しいメンテナンス周期

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浦和・川口で増えている漆喰の黒ずみ・ひび割れ 築15〜30年の瓦屋根で劣化が一気に進む理由と正しいメンテナンス周期

浦和・川口で増えている漆喰の黒ずみ・ひび割れの現状

瓦屋根の棟部分で漆喰が腐食し、黒ずみや欠損が確認できる様子

浦和や川口、そしてさいたま市周辺では、瓦屋根の漆喰が黒ずんだり、ひび割れが発生している相談が近年増えています。
特に築15〜30年ほど経過した住宅では、棟部分の漆喰に大きな劣化が見られるケースが多く、丸山建設株式会社でも屋根点検時によく確認される劣化ポイントのひとつです。

瓦屋根は耐久性が高いと言われますが、瓦を固定している漆喰は瓦本体よりも寿命が短く、定期的なメンテナンスを行わないと劣化が一気に進行します。
漆喰が傷むと瓦のズレや落下、雨漏りなどの大きなトラブルにつながるため、早めの点検と補修が重要です。

本記事では、なぜ漆喰の黒ずみやひび割れが増えているのか、また正しいメンテナンス周期について専門的な視点から詳しく解説します。

漆喰が黒ずんだりひび割れたりする理由

棟部分の漆喰が崩れて飛散し、内部が露出している状態

1. 経年劣化による表面の硬化

漆喰は太陽の紫外線や風雨の影響を受け続けることで硬化し、内部に小さなひびが生まれます。
築15〜30年の瓦屋根では、この硬化が限界に達し、ひび割れが連続して発生しやすい状態になります。

表面が硬くなると水を弾く力が弱まり、雨水が内部に入り込んで黒ずみとして現れます。
特に浦和や川口は夏場の気温上昇が激しく、屋根表面が高温になり劣化が進みやすい地域です。

2. 棟瓦内部の土台の劣化

瓦屋根の棟部分には、内部に屋根土が詰まっており、この土が湿気を含むことで漆喰を裏側から押し出すように劣化を進めるケースがあります。
黒ずみや漆喰の剥がれが見られた場合、内部の土が水分を含んでいる可能性が高いため注意が必要です。

3. 台風・強風による影響

さいたま市・川口市・浦和周辺では、近年台風による強風の影響が大きく、棟瓦を固定する漆喰が浮いたり割れたりする事例が多くなっています。
風の揺れが繰り返し起きることで、漆喰が徐々に崩れ、黒ずみやひび割れが目立つようになります。

4. 湿気が溜まりやすい環境

川口市や浦和は住宅密集地域が多く、隣家との距離が近いことで屋根部分の風通しが悪くなる場合があります。
湿気が溜まりやすい環境では、漆喰が黒ずみやすく、特に北面で症状が出やすい傾向があります。

5. 施工不良・古い施工方法による影響

築20年以上の瓦屋根では、当時の施工基準が今よりも緩く、漆喰が薄く塗られていたり、土台の固定が甘い場合があります。
施工不良があると、通常より早い段階で黒ずみや崩れが発生しやすく、瓦のズレや落下の危険につながります。

漆喰の劣化を放置すると起こる問題

棟部分の漆喰が崩れて飛散し、内部が露出している状態

1. 棟瓦の崩れや落下

漆喰の役割は、瓦と瓦のすき間を埋めて固定し、雨水の侵入を防ぐことです。
これが劣化すると棟瓦が不安定になり、強風時に落下する危険性があります。

落下事故につながるだけでなく、瓦がズレることで雨漏りのリスクも高まります。

2. 雨漏りの発生

黒ずみやひび割れ部分から雨水が入り込み、内部の屋根土が濡れると、漆喰をさらに押し出し劣化が加速します。
これが雨漏りの原因となり、屋根裏や天井材の腐食につながります。

雨漏り修理は部分的な補修では済まず、場合によっては棟全体の積み直し工事が必要になることもあります。

3. シロアリやカビ被害

雨漏りによって湿気が屋根内部にこもると、木材が湿りシロアリ被害の原因になります。
また湿度が高い状態が続くと、断熱材のカビ発生にもつながり、室内環境に悪影響を与えることもあります。

4. 修繕費の増大

漆喰の補修は定期的に行えば比較的低コストで済みますが、放置して棟瓦が崩れると費用が大幅に増えます。
部分補修では対応できないケースもあるため、早期の点検とメンテナンスが結果的に費用を抑えることにつながります。

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築15〜30年で劣化が一気に進む理由

棟部分の漆喰が崩れて飛散し、内部が露出している状態

1. 漆喰の寿命が10〜20年前後であるため

瓦は50年以上使える素材ですが、漆喰の寿命は10〜20年前後と比較的短いのが特徴です。
そのため築15年以上の住宅では、漆喰が寿命を迎え始め、ひび割れや黒ずみが急増する時期と重なります。

2. 紫外線と熱による蓄積ダメージの限界点

築20年以上になると、屋根表面は何度も紫外線・熱・雨にさらされ、徐々に劣化が蓄積されます。
この蓄積が限界を迎えるのが築20〜30年で、表面の漆喰が硬化し一気にひび割れが広がります。

3. 棟部分の施工方法の違い

古い瓦屋根では、棟瓦の施工が現在の基準よりも簡易的で、漆喰の厚みが不足している例が多くあります。
築年数が長くなるほどこの差が顕著に現れ、劣化が加速する一因になります。

4. 地域特有の気象条件

川口市や浦和は夏場に気温が高く、冬は乾燥するため、漆喰の伸縮が大きくなります。
この気温差による収縮が繰り返されることで、築20年前後から一気に劣化が進む傾向があります。

漆喰の劣化を早期発見するポイント

瓦屋根の棟部分で漆喰が腐食し、黒ずみや欠損が確認できる様子

1. 黒ずみが出ているか確認する

黒ずみは雨水が入り始めたサインであり、放置すると内部劣化が進んでいる可能性が高い状態です。

2. ひび割れや欠けがあるか

細かなひびでも内部が濡れている場合があり、定期的な確認が必要です。

3. 瓦のズレや隙間が見えるか

漆喰の剥がれにより瓦が動き始めている可能性があり、雨漏りのリスクが高い状態です。

4. 棟瓦の傾きがあるか

棟瓦が傾いている場合、内部の土台が劣化している可能性が高く、早めの補修が必要です。

正しいメンテナンス周期

1. 築10〜20年で一度点検

漆喰は10年を過ぎると劣化が始まるため、築10〜20年のタイミングで点検を受けるのが最も効果的です。

2. 築20〜30年で部分補修または棟の積み直し

築20年以上では漆喰の劣化が進みやすいため、黒ずみやひび割れの程度に応じて部分補修か棟の積み直し工事を検討します。

3. 定期的な屋根点検の重要性

屋根は普段目に見えない場所のため、劣化に気付きにくい部分です。
丸山建設株式会社では無料点検を行い、写真付き報告書で細かい部分まで説明しています。

4. 雨漏り修理と併せた総合メンテナンス

漆喰の劣化が雨漏り原因になっている場合、屋根だけでなく外壁や谷板金なども併せて点検することで再発を防ぐことができます。

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丸山建設株式会社が提供できるサービス

1. 瓦屋根の専門的な点検

漆喰の状態や瓦の固定状況を詳細に確認し、最適な補修内容を提案します。

2. 写真付き報告書の提出

劣化箇所をわかりやすくまとめた報告書を作成し、現状を正しく把握できるようサポートします。

3. 雨漏り修理・防水工事にも対応

漆喰の劣化と併せて雨漏りが発生している場合も、総合的な修繕が可能です。

4. 地域密着の迅速対応

浦和・川口・さいたま市を中心に、急な雨漏りにも迅速対応。長く安心できる屋根環境を提供します。


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まとめ

瓦屋根の棟部分で漆喰が腐食し、黒ずみや欠損が確認できる様子

浦和・川口で漆喰の黒ずみやひび割れが増えている背景には、築15〜30年の瓦屋根に特有の経年劣化や地域の気象条件が大きく関係しています。
漆喰の劣化を放置すると、瓦のズレ・落下・雨漏りなどの重大なトラブルにつながるため、早期の点検がとても重要です。

漆喰は瓦より寿命が短いため、築10〜20年で点検、築20〜30年で補修や積み直しを行うのが適切なメンテナンス周期です。
丸山建設株式会社では、専門的な屋根点検と写真報告書で現状把握をサポートし、最適な工事を提案しています。

漆喰の黒ずみやひび割れが気になる方は、まずは無料点検をご相談ください。

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丸山建設(株)編集部
この記事は、丸山建設(株)の編集部で作成されました。
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