
はじめに
近年、さいたま市では台風や突風の被害が年々増加しており、屋根や外壁だけでなく「軒天(のきてん)」の破損トラブルが急増しています。
軒天とは、屋根の裏側にある軒先の天井部分で、外壁から外に出ている屋根の裏側を隠している部材のことです。普段あまり目立たない場所ですが、実は建物の美観や耐久性、換気性能に大きく関わる重要な部位です。
軒天が破損すると、雨水の侵入、下地の腐食、シロアリ被害、さらには外壁や屋根全体の寿命を縮める原因となります。本記事では、特に「風圧」が原因となる軒天破損に焦点を当て、なぜ起こるのか、どう防ぐのか、どんな補強方法があるのかを詳しく解説します。さらに、重し・補強材を使った最新施工法、費用相場、点検の重要性まで、実践的な情報をお届けします。
軒天破損が増えている理由 – 風圧のメカニズム

軒天が破損する原因はいくつかありますが、特に近年増えているのが強風や台風による風圧破損です。
風圧による軒天破損のメカニズムは以下の通りです。
- 負圧による吸い上げ現象
強風が屋根の下を通過すると、軒天の裏側に負圧が発生し、天井材が下から吸い上げられるような力がかかります。 - 釘・ビスの抜けや緩み
長年の湿気・温度変化により、軒天を固定している釘やビスが徐々に緩み、風圧を受けた際に外れやすくなります。 - 材料の劣化・反り
合板やケイカル板などの軒天材が湿気を吸って反ったり、ひび割れが生じて接着面積が減少し、少しの風でも外れやすくなります。
この結果、一部の軒天が浮き上がる → 破片が落下する → 雨水が侵入する → 下地や構造材が腐るという悪循環に陥ります。
修繕を後回しにすると起こる被害
軒天の破損を放置すると、見た目の問題だけでなく次のような深刻な被害が広がります。
- 雨漏りの発生:破れた隙間から雨水が侵入し、天井裏や壁の中に浸水
- 下地木材の腐食:湿気がこもり、木材が腐りやすくなる
- シロアリ被害:湿った木材はシロアリの格好のエサ
- 小動物・鳥の侵入:軒天の穴から鳥やコウモリが住みつく事例も
- 外壁・屋根全体の寿命低下:構造体へのダメージが広がり、大規模修繕が必要になる可能性大
つまり、軒天破損は「見た目だけの問題ではなく、家全体の健康に関わる重大なサイン」なのです。
浮き上がり防止のための最新施工法

風圧による軒天破損を防ぐには、浮き上がり防止施工が有効です。最新の施工法を紹介します。
1. 重し(押さえ材)を追加
軒天材をしっかり押さえ込むために、補強用の押さえ木材や金物を追加で取り付けます。
これにより、風圧がかかったときも板がバタつきにくくなります。
2. 補強ビス・ステンレス釘の増し打ち
既存の釘を抜けにくいステンレスビスに交換し、必要に応じて増し打ちします。
これだけでも風圧に対する耐性が大幅にアップします。
3. 材料交換+換気口付き軒天に変更
劣化が進んでいる場合は軒天材そのものを交換。換気口付きのケイカル板や耐水合板に変えることで、通気性を保ちつつ強度も確保できます。
4. 防水塗装の追加
塗装仕上げを行うことで、防水性と耐久性を高めます。塗膜があることで湿気による反りやカビの発生を抑制できます。
費用相場
施工内容によって費用は変わりますが、目安は以下の通りです(さいたま市周辺の実例ベース)。
- 軒天一部補修(1〜2㎡):2〜5万円程度
- ビス増し打ち・補強金物追加:3〜7万円程度
- 軒天全面張り替え(10〜20㎡):15〜30万円程度
- 防水塗装仕上げ:3〜10万円程度
破損が広がる前に対処すれば、部分補修で済むケースが多く、早めの点検が費用を大幅に抑えるポイントです。
定期点検の重要性

軒天は普段目に入りにくい場所なので、破損に気づかないまま雨漏りが進行するケースもあります。
少なくとも年1回、梅雨や台風シーズン前の点検をおすすめします。
丸山建設では、
- 無料の屋根・外壁点検
- 写真付きの劣化レポート提出
- 火災保険申請サポート(風災・雪災補償の適用可能性を調査)
を行っています。実際に火災保険で軒天補修費用の一部〜全額がカバーされた事例も多数あります。
修繕のメリットと必要性
- 雨漏り・腐食の防止:建物寿命を延ばす最大の効果
- メンテナンスコスト削減:早期対応で将来の大規模修繕を回避
- 安全性向上:破片落下事故のリスクを防止
- 見た目がきれいに保てる:外観の美しさを維持
つまり、軒天補修は「家を守る保険」のような役割を果たします。
まとめ

軒天の破損は放置しても自然に直ることはありません。
むしろ風圧・雨水によってどんどん悪化し、最終的には大規模な修繕が必要になる危険があります。
「最近、軒天にシミや剥がれが見える」「風が吹くとバタバタ音がする」という方は、すぐに点検をおすすめします。
さいたま市での軒天破損調査・補強工事は、丸山建設の無料点検サービスをご利用ください。
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