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実は4軒に1軒が地震保険の対象に!? ほとんどの人が知らない“住宅被害の見分け方”と保険の申請ポイント

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実は4軒に1軒が地震保険の対象に!? ほとんどの人が知らない“住宅被害の見分け方”と保険の申請ポイント

はじめに:地震保険は「備える」だけでなく「使う」ためのもの

日本は世界でも有数の地震多発国。震度5クラスの地震が毎年のようにどこかで発生し、震度6以上の揺れも決して珍しくありません。そのたびに、ニュースでは倒壊した家屋や液状化した地盤が取り上げられますが、実はもっと多くの住宅が“見えない損傷”を受けていることをご存知でしょうか?

地震後、「うちは大丈夫」と何となく安心してしまい、そのまま何もせずに過ごしてしまう方は少なくありません。しかし、全国で行われた調査では、実際に4軒に1軒の割合で、地震保険の申請対象になる被害が確認されているという報告もあります。

にもかかわらず、申請をしなかった、あるいは「知らなかった」「気づかなかった」という理由で補償を受けられないケースが後を絶ちません。

本記事では、地震によって受ける住宅被害の見分け方や、保険の申請で失敗しないためのポイントについて、できるだけ詳しくご紹介します。

1:地震保険の基本を再確認──火災保険との違いとは?

まず大前提として、「地震保険」は単独では加入できず、「火災保険」とセットで付帯するものです。
ただし、火災保険がカバーするのは主に火災・落雷・風災・水災といった自然災害であり、地震による損害は基本的に含まれていません


◆ 地震保険の主な特徴

  • 補償の対象は「建物」と「家財」
  • 支払限度額は火災保険金額の最大50%まで
  • 被害の程度によって「全損」「大半損」「小半損」「一部損」の4区分
  • 基礎・外壁・屋根・室内の損傷も対象になる可能性あり
  • 支払い金額の目安:一部損でも数十万円の保険金が出るケースあり

つまり、倒壊や火災のような「大規模被害」だけでなく、小規模な損傷でも申請できる可能性があるのが地震保険の特徴なのです。

2:見落とされやすい「住宅の被害」トップ7

地震による被害というと、多くの方が「倒壊」や「大きなひび割れ」を思い浮かべます。しかし、実際には次のような“見えにくい被害”が多数報告されています。

見落とされやすい「住宅の被害」トップ7

1. 外壁のクラック(細かなひび割れ)

外壁にできた髪の毛ほどの細いヒビでも、地震による揺れでできていることがあります。とくにサイディングのつなぎ目やモルタル壁の角に注意が必要です。


2. 基礎のヘアクラック・構造クラック

基礎部分にできる1〜3mmほどの亀裂。地震直後に確認される場合は、申請対象になりうる大切な損傷です。


3. 屋根材のズレ・浮き・破損

瓦やスレート屋根は、微細なズレや一部破損で雨漏りのリスクが高まります。屋根の頂部(棟)や端部の板金が緩んでいることも多く、台風シーズン前に点検が必須です。


4. 室内クロスの浮き・裂け

家の構造材が揺れによってわずかに歪むと、壁紙に剥がれや浮き、亀裂が生じます。クロスの破損は「一部損」認定の判断材料にもなります。


5. サッシやドアの建付け不良

開閉がスムーズにいかなくなった場合、構造に歪みが出ている可能性があります。長く放置すると修理費が高額になることもあります。


6. 天井・軒天の浮きやたわみ

特に軽量鉄骨住宅や木造住宅で、天井ボードがたわんだり浮いたりしているケースは要注意です。雨漏りの原因にもなります。


7. 家の傾き(水平器で要確認)

見た目ではわかりづらいですが、水平器などで測定すると傾いているケースがあります。特に住宅の片側だけが沈下している場合は、地盤の液状化や構造のズレが疑われます。

3:地震保険申請の流れと重要なチェックポイント

地震保険申請の流れと重要なチェックポイント

ステップ① 被害状況の写真を撮る

まず最も重要なのは、被害の“証拠”を残すことです。スマートフォンでもかまいませんので、損傷箇所をできるだけ多くの角度から撮影してください。

撮影のコツ:

  • 「全体写真」と「拡大写真」の両方を撮る
  • 隣接する構造物や基礎と一緒に写す
  • 日付のわかる情報(新聞・スマホの日時表示)を映り込ませる

ステップ② 弊社に連絡をする

保険証券や契約内容を確認し、早めに地震保険の請求手続きを開始しましょう。申請期限は損害発生日から原則3年以内ですが、できるだけ早く動く方がスムーズに認定されます。


ステップ③ 被害調査(鑑定人による査定)

保険会社が手配する損害鑑定人が住宅を訪問し、実際に被害の程度を確認します。この際に写真やメモを共有すると、評価が適正になりやすくなります。

4:申請に強い味方「丸山建設の無料点検」

被害の発見や、保険会社への申請に不安がある方にとって、経験豊富な専門業者の無料点検サービスは非常に心強い存在です。

弊社ならではのポイント:

  • 経験に基づいた「申請通過しやすい箇所」の把握
  • 被害写真の代行撮影・整理
  • 損害報告書の作成支援
  • 保険会社とのやり取り代行(※場合による)

中には、保険金が認定された場合に限り工事費に充当できる「成果報酬型サービス」を行っている業者もありますので、信頼できる会社を選ぶことが大切です。

5:よくある勘違いと見落としポイント

よくある勘違いと見落としポイント

地震保険については、以下のような“誤解”が非常に多く見られます。


✘「大きな揺れじゃなかったから対象外だろう」

→ 震度4や5弱でも実際には申請が通る事例があります。


✘「ひび割れなんて経年劣化では?」

→ 地震後すぐに発見されたクラックは、地震が原因と認定される可能性が高いです。


✘「火災保険で申請すればいいのでは?」

→ 地震が原因の損害は、火災保険ではカバーされません。必ず地震保険を確認してください。

6:まとめ──“無自覚な損傷”を見逃さないで

まとめ──“無自覚な損傷”を見逃さないで

地震はいつ起きるかわかりません。そして、起きた後に住宅が「どんな影響を受けたのか」を自分で正確に把握するのは、非常に難しいことです。

ですが、知らないうちに住宅が損傷していて、何年も後に雨漏りや基礎劣化などの深刻な被害が表面化する──という事態は珍しくありません。

だからこそ、地震後は「異常がないかを確認すること」が何より大切です。

✅ 最後に:丸山建設では地震後の住宅を無料で点検しています!

丸山建設では、地元密着型のリフォーム・住宅診断会社として、地震後の住宅点検を無料で実施しております。
点検報告書や写真の提供も可能で、ご希望があれば地震保険申請のサポートや工事見積もりも承ります。

「何となく気になる箇所がある」「自分では判断できない」そんなときは、ぜひお気軽にご相談ください。
もしかすると、その小さなひびが保険申請の対象になり、修繕費用が全額補償されるケースかもしれません。

ハレイロ
丸山建設(株)編集部
この記事は、丸山建設(株)の編集部で作成されました。
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