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塗り替え目安は10〜12年が鉄則?紫外線ダメージが外壁に与える影響と色あせを見逃さない再塗装の計画法

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塗り替え目安は10〜12年が鉄則?紫外線ダメージが外壁に与える影響と色あせを見逃さない再塗装の計画法

塗り替え目安は10〜12年が鉄則?

紫外線ダメージが外壁に与える影響と色あせを見逃さない再塗装の計画法


外壁は、住宅の“顔”であり、私たちの生活空間を守る大切な「盾」でもあります。
しかし、その外壁において最も見落とされがちな初期劣化のサインが「色あせ」です。

「色が薄くなってきたけど、まだ雨漏りしていないから大丈夫」と思っていませんか?
実はその色あせ、放っておくと塗膜の防水性が失われ、外壁材や建物内部への深刻な劣化に繋がる危険なサインなのです。

この記事では、
✅ なぜ外壁は色あせるのか?
✅ 紫外線ダメージの仕組みと塗膜の寿命
✅ なぜ10〜12年での塗り替えが“鉄則”なのか?
✅ 色あせを見逃さないための再塗装計画の立て方

といったポイントを、写真や点検レポートを想定しながらわかりやすく解説します。

1|外壁の“色あせ”は単なる見た目の問題ではない

● 色が薄くなる=塗膜の劣化が始まっている証拠

外壁塗装に使われる塗料には、色を出す顔料だけでなく、建物を紫外線・雨風・熱から守る樹脂や添加剤が含まれています。

しかし、日々の紫外線照射・雨風・気温差によって、それらが徐々に分解・変質していきます。

その結果、まず最初に起きる変化が色あせ(退色)です。

  • 紫外線により顔料が分解
  • 表面の樹脂が劣化してツヤがなくなる
  • チョーキング(白い粉)が出る
  • 微細なヒビ割れや剥がれが生じる
  • 雨水が壁内部に染み込む

つまり、色あせは“塗膜劣化のスタートサイン”であり、機能性の低下が始まった合図とも言えるのです。

2|紫外線がもたらすダメージと塗膜の寿命

● 紫外線が塗料に与える影響とは?

紫外線(UV)は、塗膜の化学構造を破壊する強力なエネルギーを持っています。
とくに、日本の住宅は年間を通じて強い日差し・湿度・寒暖差にさらされており、以下のような劣化が加速します。

劣化要因具体的な影響
紫外線顔料・樹脂の分解、色あせ、ツヤ引け
雨・湿気水分の侵入、膨れ、はがれ、藻やカビの繁殖
温度変化収縮膨張を繰り返し、ひび割れを誘発

このような影響の蓄積により、塗膜の性能は約10年を境に大きく低下していきます。


● 塗料の種類ごとの耐用年数(あくまで目安)

塗料の種類期待耐用年数の目安色あせが始まる時期
アクリル系5~8年5年目〜
ウレタン系7~10年6〜7年目〜
シリコン系10~13年8〜10年目〜
フッ素系15~20年10年目以降
無機ハイブリッド20年超えも可能10年目以降

「シリコン塗料を使ったから15年大丈夫」と油断していると、
日当たりの強い面だけ先に色あせて劣化が進むということも多々あります。

3|なぜ“10〜12年”が再塗装の鉄則なのか?

なぜ“10〜12年”が再塗装の鉄則なのか?

外壁の再塗装には、「ベストなタイミングを逃さないこと」が非常に重要です。
ではなぜ10〜12年での塗り替えが推奨されるのでしょうか?

● 理由①|塗膜の防水性能が限界に達する時期だから

紫外線や風雨の影響を受け続けた塗膜は、10年程度で防水性がほぼ失われるとされます。
防水性が切れると、外壁材(モルタルや窯業系サイディングなど)が吸水を始め、次のような症状が出てきます。

  • 外壁表面に黒ずみやコケが出る
  • 壁面に細かいひび(クラック)が生じる
  • 塗膜が膨れたり、はがれたりする
  • 壁の内側まで湿気が入り込む

これらを放置すると、外壁の内部腐食や雨漏りリスクが一気に高まります。


● 理由②|補修範囲が広がり、工事費用が跳ね上がるから

色あせの段階で再塗装すれば、基本的に「塗るだけ」で済みます。
しかし、チョーキングやヒビ割れを超えて劣化が進むと、

  • 高圧洗浄だけでは不十分
  • 外壁材の補修・交換が必要
  • シーリング打ち直しが全面に及ぶ
  • 足場設置期間が長くなる

といった追加費用が発生し、最初の見積もりより数十万円単位で工事費が上がるケースも。

そのため、色あせ=早めの塗装で建物を守り、費用も抑えられるというわけです。

4|色あせを見逃さないための自己チェック法

色あせを見逃さないための自己チェック法

「そろそろ塗り替えかな?」と悩んだとき、自分でもできるチェックポイントをいくつか紹介します。


● 自分でできる色あせ・劣化の見極めポイント

  • 外壁の色が均一でなく、部分的に白っぽくなっている
  • 壁を手でこすったときに白い粉(チョーキング)がつく
  • 表面にツヤがない/くすんで見える
  • 日が当たる面だけ色が薄くなっている
  • 外壁材の継ぎ目(シーリング)がひび割れている
  • コケ・カビ・藻などが目立つ 

● 気になる箇所があれば「無料点検」でプロの診断を

見た目だけでは判断できない劣化も多いため、
無料点検を受けて劣化状態の報告を受けるのが確実です。

丸山建設では、色あせやチョーキングの状態、シーリングの劣化などを写真つきレポートでお渡ししています。

5|再塗装を成功させるための計画の立て方

再塗装を成功させるための計画の立て方

再塗装は、「気づいたとき」ではなく「事前に準備しておく」ことで費用も品質も確保できます。


● 計画的な塗装を実現する3ステップ

① 築年数と前回塗装の履歴を確認する
→ 塗料の種類・塗った時期を把握しておくことが重要。

② 点検と見積もりを早めに取る
→ 築8年目以降に無料点検を受けておくと安心。

③ 季節と予算を考えて施工時期を決める
→ 春(4〜6月)・秋(9〜11月)が最適。梅雨や真夏は避けるのが無難。

まとめ|色あせは“住宅の警告サイン”。10年を目安に塗り替えを考えよう

外壁の色あせは、単なる見た目の劣化ではなく、
塗膜の機能が失われ始めた合図です。

紫外線によるダメージは徐々に蓄積し、10〜12年で防水性が限界に達します。
ここで塗り替えを行えば、外壁材への深刻なダメージを防ぎ、住宅の寿命を伸ばすことができます。

🔍 外壁の色あせが気になる方へ

 外壁の色あせが気になる方へ

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  • 外壁の色あせやひび割れの診断
  • 写真つきの詳細レポートを無料でお渡し
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📞 お気軽にご相談ください。
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ハレイロ
丸山建設(株)編集部
この記事は、丸山建設(株)の編集部で作成されました。
https://haleilo.com