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見落としがちな土台水切りの破損…放置期間で変わる劣化進行4段階と外壁・床下に及ぶ深刻な被害とは?

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見落としがちな土台水切りの破損…放置期間で変わる劣化進行4段階と外壁・床下に及ぶ深刻な被害とは?

家を守るうえで、つい見落とされがちなのが「土台水切り」の存在です。外壁と基礎の間に取り付けられている細い金属製の部材で、普段はあまり目立たない部分。しかし、この土台水切りが破損・劣化すると、雨水の侵入や外壁の腐食、シロアリ被害、床下のカビや断熱材の劣化といった、住宅の構造を根本から傷める深刻な問題につながります。

この記事では、土台水切りの劣化が進行する4段階のプロセスと、それぞれの放置期間でどういった被害に発展するかを詳しく解説します。そして、見落とさないための点検方法と、丸山建設による無料点検・火災保険の申請サポートについてもご紹介します。

そもそも「土台水切り」とは?どんな役割を担っているのか

土台水切りは、外壁の最下部に取り付けられている金属製(主にガルバリウム鋼板やアルミ)の細長い部材です。名前のとおり「水を切る」=雨水が外壁から基礎部分へ染み込まないように、うまく排水するためのパーツです。

外壁から伝ってきた雨水を外に逃し、住宅の構造体である「基礎」「土台」へ雨水が直接触れないように保護する役割を持っています。つまり、土台水切りは、住宅の下部を守る“見えない傘”のような存在なのです。

【劣化進行4段階】土台水切りの破損が引き起こす被害とは?

【劣化進行4段階】土台水切りの破損が引き起こす被害とは?1

◆ 第1段階:表面のサビ・塗装のはがれ(築10年前後)

この段階では、目視で確認できる軽微な表面劣化が発生します。
・水切りにうっすらサビが出る
・塗装の浮き・退色
・一部に小さなひびや変形

この状態を放置してもすぐに雨漏りにはつながりませんが、防水性能は徐々に低下し始めています。

見落としがちポイント:
雨が当たらない場所でも湿気や経年劣化により、徐々に腐食は進行します。塗膜が剥がれるとサビが急速に広がります。

【劣化進行4段階】土台水切りの破損が引き起こす被害とは?2

◆ 第2段階:浮き・変形・釘の抜け(築15年前後)

次の段階では、固定が弱まり、水切り自体が浮いたり、外壁との間に隙間が発生します。
・水切りが波打っている
・釘が浮いている、抜け落ちている
・部分的に反り返っている

この隙間から雨水が侵入しやすくなり、外壁内部の「胴縁(どうぶち)」や「透湿防水シート」まで濡らすことがあります。

被害の例:
・外壁下部の塗膜剥がれ
・サイディングの浮き
・基礎との取り合いからの水染み


◆ 第3段階:外壁内部の雨水浸入・シロアリの温床(築20年前後)

ここまで放置すると、雨水が外壁の中に入り込み、「壁内部の腐食」「柱の含水」「床下湿気の増加」など、目に見えない深刻な劣化が起こります。

特に怖いのが、シロアリの発生です。水気がある木材はシロアリにとって絶好の棲みかで、壁や床下の構造を一気に食い荒らしてしまいます。

チェックポイント:
・壁下部に膨らみやシミが出ている
・床付近から異臭や湿気を感じる
・玄関框(かまち)や巾木が浮いている

【劣化進行4段階】土台水切りの破損が引き起こす被害とは?3

◆ 第4段階:基礎の割れ・構造体の腐食(築25年以上)

この最終段階では、雨水の浸入が常態化し、構造部分まで深刻なダメージが及んでいます。
・断熱材がカビだらけ
・土台の木部が腐朽
・基礎コンクリートにヒビ・中性化が進行

こうなると、部分的な補修では済まず、壁の張替えや構造補強が必要となる場合も。修繕費用は50万〜150万円以上になるケースも珍しくありません。

なぜ土台水切りの劣化は「見落とされる」のか?

理由は主に以下の3つです。

  1. 低い位置にあるため見づらい
    しゃがまないと確認できないため、意識的に見ようとしない限り劣化に気づきにくい。
  2. 目立った破損が出にくい
    雨漏りのような“すぐに困る現象”が出にくく、「問題ない」と思われがち。
  3. 外壁塗装やリフォーム時にも見過ごされやすい
    業者によっては、土台水切りは「見積もりに含まれない」ことも。

そのため、定期的な専門点検が不可欠です。外壁だけではなく、雨樋・棟板金・水切りなど「細部まで」確認してくれる業者を選ぶことが重要です。

土台水切りの劣化を防ぐための3つの対策

土台水切りの劣化を防ぐための3つの対策

✅ 1. 築10年目・15年目での無料点検を受ける

最初の目安は築10年時点。この時期に点検を受けておけば、早期劣化の発見と予防が可能です。15年目には再チェックを。

✅ 2. 外壁塗装時に水切りの状態を確認・補修する

外壁塗装やコーキングの更新の際に「水切りまで点検・処置してくれる業者」を選びましょう。錆止め塗装やシーリング処理が有効です。

✅ 3. 被害が出たらすぐに火災保険を活用する

突発的な強風や大雨によって水切りが変形・浮いた場合は火災保険の対象となるケースがあります。まずはプロに現地調査を依頼することが大切です。

◆ 火災保険が使えるケースとは?

土台水切りの劣化が経年劣化ではなく、「台風・大雨・強風・積雪」といった自然災害がきっかけで破損・変形した場合は、火災保険の対象になることがあります。

たとえば以下のようなケースです:

  • 強風で水切りが浮いた・外れた
  • 台風の雨風で外壁と水切りの隙間が拡大した
  • 飛来物(看板や瓦)で変形・へこみができた

申請には「被害状況の証拠写真」「自然災害が原因である証明」「専門業者の診断書」などが必要になります。
丸山建設では、点検から申請書類の作成代行まで一貫して対応可能ですので、初めての方でも安心です。

丸山建設では「無料点検」と「保険申請サポート」が可能です!

丸山建設では、外壁や屋根の無料点検の際に、土台水切りまで含めた詳細な診断を行っております。

さらに、破損や不具合が確認された場合には、火災保険の適用可否の確認〜申請書類の作成・写真撮影サポートまで一貫対応いたします。

🏠 無料点検で確認するポイント:

  • 水切りのサビ・浮き・隙間
  • 外壁と基礎の接合部からの雨染み
  • シロアリ被害の有無
  • 火災保険が使える可能性の判定

建物を長く守るためには、「異常が出る前」の早期点検がもっとも重要です。
「うちはまだ大丈夫」と思っている今こそ、点検を受けておくタイミングかもしれません。

まとめ|“見えない場所”こそ注意を

土台水切りは、見えにくく、劣化に気づきづらいパーツですが、住宅を長く安全に保つうえで欠かせない存在です。放置すればするほど被害は大きくなり、最悪の場合は家全体の構造にまで影響を及ぼします。

「放置期間でここまで差が出る」とは、決して大げさな表現ではありません。
家の健康状態を守るために、ぜひ丸山建設の無料点検をご活用ください!

ハレイロ
丸山建設(株)編集部
この記事は、丸山建設(株)の編集部で作成されました。
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