
はじめに
「屋根を見たら棟板金が少し浮いている気がする…」
「強風の日にカタカタ音がして心配」
こんな経験はありませんか?
屋根の頂点に取り付けられている棟板金(むねばんきん)は、屋根材の継ぎ目を覆って雨水の侵入を防ぐ大切な部材です。しかし経年劣化や自然環境の影響で浮きやズレが起きやすく、放置すると雨漏りや下地の腐食、さらには飛散事故といった深刻なトラブルに発展します。
本記事では、
- 棟板金が浮く原因
- 放置で起こる3大リスク
- 修繕費が数倍に膨らむ理由
- 正しい対処法と修理方法
- なぜ修理が必要なのか(必要性)
をわかりやすく解説します。
また、丸山建設で実施している無料点検サービスについてもご紹介します。住まいを守り、余計な出費を避けるために、ぜひ最後までお読みください。
1. 棟板金が浮くのはなぜ?主な原因

棟板金は、木材の下地(貫板:ぬきいた)の上にかぶせ、釘やビスで固定されています。これが浮いたりズレたりする原因は大きく分けて4つあります。
(1) 下地木材の劣化
棟板金の下にある木材(貫板)は雨水や湿気を吸収すると膨張・乾燥を繰り返します。その結果、木材が痩せて釘やビスの固定力が弱まり、棟板金が浮きやすくなります。
(2) 釘やビスの抜け
金属は温度変化によって膨張・収縮します。その際に釘やビスが少しずつ緩んでいき、やがて浮いたり抜けたりします。釘頭が浮いていれば、すでに固定力は弱まっています。
(3) 強風・台風の影響
台風などの強風で棟板金が揺さぶられると、釘穴が広がり浮きが進行します。繰り返すことで固定力が失われ、最終的には板金自体が飛散するリスクも。
(4) 施工不良
施工時に釘が短すぎたり、角度が悪かったりすると、数年で浮いてくるケースがあります。築年数が浅いのに浮きが目立つ場合は施工不良の可能性も否定できません。
2. 放置で発展する3大リスク

「少し浮いているだけだし大丈夫」と思って放置すると、被害は一気に拡大します。
(1) 雨漏りの発生
浮いた隙間から雨水が侵入し、屋根内部や天井裏に浸透します。最初は気づかない程度でも、やがて天井クロスのシミやカビ、室内への雨漏りにつながります。
(2) 下地の腐食
雨水が棟板金の下にある木材(貫板)や野地板に染み込むと、木材が腐食します。腐食した木材は釘が効かず、さらに浮きやすくなるという悪循環を招きます。構造材に影響が及べば屋根全体の寿命を縮めることに。
(3) 棟板金の飛散事故
浮いた状態で固定力を失った棟板金は、強風で飛ばされる危険があります。飛散した金属板は凶器となり、自宅だけでなく隣家や車に被害を与えることも。修理費だけでなく損害賠償のリスクまで発生します。
3. 修繕費が数倍に膨らむ理由
棟板金の浮きを早めに直せば、釘の打ち直しや部分補修で済み、数万円程度で修理できる場合もあります。
しかし放置すると…
- 雨漏りで内装工事が必要になる
- 下地木材の交換が必要になる
- 屋根全体のリフォーム(葺き替え・カバー工法)に発展する
といった具合に、修繕費は数十万円から数百万円に跳ね上がることも珍しくありません。
「まだ大丈夫」と思って放置するほど、将来的に大きな出費につながるのです。
4. 正しい対処法と修理方法

棟板金が浮いている場合の対処法は、劣化状況によって異なります。
軽度(釘の浮きだけ)
→ 釘を打ち直す、ビスに交換する、シーリング材で補強する
中度(棟板金が一部浮いている、釘が抜けている)
→ 棟板金の部分交換、下地の補強
重度(下地腐食、全体が浮いている)
→ 下地木材(貫板)ごと交換、新しい棟板金を設置
→ 腐食が屋根全体に及んでいればカバー工法や葺き替え
いずれにしても、自己判断で放置せず専門業者に点検してもらうことが大切です。
5. なぜ修理が必要なのか?修理の必要性
棟板金の浮きは「屋根の劣化サイン」の一つです。修理が必要な理由は以下の通りです。
- 雨漏りを未然に防ぐため
小さな隙間でも水は確実に侵入します。早期修理で雨漏りを防げば、内装被害やカビの発生を防止できます。 - 屋根全体の寿命を延ばすため
下地の腐食を防げば、屋根材や構造材の寿命も延ばせます。修理は“予防投資”なのです。 - 修繕費を抑えるため
早期修理なら数万円で済むものが、放置すれば数十万円以上に。費用対効果を考えても修理は必要不可欠です。 - 安全を守るため
飛散事故を防ぐことは、住む人の安全だけでなく、近隣への配慮にも直結します。
6. 丸山建設の無料点検サービス

「うちの屋根は大丈夫?」と不安に思ったら、まずは点検から始めましょう。
丸山建設では、屋根・外壁の無料点検サービスを実施しています。
- 高所カメラやドローンを用いた安全な点検
- 棟板金の浮きや釘抜けを細かくチェック
- 写真付きレポートで現状をわかりやすく説明
- 必要に応じて火災保険申請のサポートも可能
「点検だけしてほしい」という方も大歓迎です。点検後に修理を無理に勧めることはありませんので、安心してご相談いただけます。
まとめ
屋根の棟板金が浮いている状態を放置すると、
- 雨漏り
- 下地腐食
- 飛散事故
という3大リスクに直結します。
放置するほど修繕費は数倍に膨らみ、屋根全体のリフォームにまで発展する可能性も。だからこそ「まだ大丈夫」と思わず、早めの点検・修理が重要です。
丸山建設の無料点検サービスを活用すれば、棟板金の状態を正確に把握し、最適な対処法をご提案できます。大切なお住まいを守るために、ぜひ一度ご相談ください!
