熱中症は、屋外だけでなく、室内で何もしていない時にも発症する可能性があります。
特に2026年は、5月・6月・7月の気温が全国的に平年より高い見込みとされ、早い時期から熱中症対策が重要です。
熱中症対策では、水分補給、エアコンの使用、休憩、暑さ指数の確認が基本ですが、家の中が暑い場合は、屋根や外壁から伝わる熱への対策も重要になります。
熊谷など暑さが厳しい地域では、室内温度の上昇を抑える住まいの工夫として、屋根・外壁への遮熱塗料も有効な選択肢のひとつです。
厚生労働省も、熱中症は高温環境で体温調節がうまく働かず体内に熱がこもる状態で、屋外だけでなく室内でも起こると説明しています。
そもそも熱中症とは何か

熱中症は「体に熱がこもる状態」
熱中症とは、高温な環境で体温調節がうまく働かなくなり、体内に熱がこもることで起こる体調不良です。めまい、立ちくらみ、頭痛、吐き気、だるさ、筋肉のけいれん、意識障害など、症状の程度はさまざまです。
暑い日に外で作業している人だけがなるものと思われがちですが、実際には室内で静かに過ごしている時にも発症する可能性があります。特に高齢者、子ども、体調不良の人、持病がある人は注意が必要です。厚生労働省は、熱中症は屋外だけでなく室内で何もしていない時でも発症し、場合によっては死亡することもあると注意喚起しています。
気温だけでなく「湿度」と「輻射熱」も重要
熱中症リスクを見る時は、気温だけでは不十分です。重要なのは、暑さ指数、つまりWBGTです。WBGTは、気温、湿度、日射・輻射などの周辺の熱環境を取り入れた指標です。
環境省によると、WBGTが28以上の「厳重警戒」を超えると、熱中症患者が著しく増加する傾向があります。つまり、気温が同じでも、湿度が高い日、日差しが強い日、風が弱い日、屋根や外壁から熱がこもる家では、熱中症リスクが高くなります。
室外の熱中症リスク

屋外では直射日光と照り返しに注意
室外での熱中症リスクは、直射日光、地面からの照り返し、作業や運動による体温上昇が重なることで高まります。
特に注意したいのは、外壁塗装、屋根工事、外構工事、草むしり、庭作業、スポーツ、子どもの屋外活動などです。気温が高いだけでなく、アスファルトやコンクリートの照り返しがある場所では、体感温度がさらに上がります。
屋根や外壁まわりの作業は危険度が高い
住宅まわりの作業でも、屋根の上やベランダ、外壁付近は熱がこもりやすい場所です。特に屋根材や金属部材は日射で高温になりやすく、周囲からの輻射熱も受けます。
屋外作業を行う場合は、午前中の早い時間に作業する、日陰で休憩する、こまめに水分・塩分を補給する、無理をしないことが大切です。厚生労働省も、涼しい場所を選び、体調の変化に気をつけ、早めの水分補給を心がけるよう呼びかけています。
室内の熱中症リスク

家の中でも熱中症は起こる
熱中症対策で見落とされやすいのが、室内の暑さです。室内にいると安全だと思われがちですが、室温や湿度が高い状態が続けば、家の中でも熱中症は起こります。
特に危険なのは、エアコンを使わない部屋、風通しが悪い部屋、日当たりが強い2階の部屋、屋根裏の熱が伝わりやすい部屋、西日が当たる部屋です。夜になっても屋根や外壁に蓄えられた熱が室内に残ると、睡眠中の熱中症リスクも高まります。
高齢者は特に室内熱中症に注意
厚生労働省は、熱中症患者のおよそ半数が65歳以上の高齢者であり、高齢者は暑さや水分不足に対する感覚機能、体の調整機能が低下しているため注意が必要だと説明しています。
また、高齢者向けの熱中症対策資料では、熱中症は室内や夜間でも多く発生しているため、エアコンを上手に使い、すだれやカーテンで直射日光を遮り、こまめに水分・塩分補給をすることが勧められています。
毎年、熱中症が増加する時期

5月の暑い日から注意が必要
熱中症は真夏だけの問題ではありません。毎年、注意が必要になるのは5月頃からです。
日本気象協会の「熱中症ゼロへ」では、5月でも最高気温25℃以上の夏日や30℃以上の真夏日になることがあり、体がまだ暑さに慣れていないため注意が必要とされています。
梅雨の晴れ間と梅雨明け直後は特に危険
梅雨の時期は湿度が高く、汗が蒸発しにくいため、体に熱がこもりやすくなります。さらに、梅雨の晴れ間に急に気温が上がると、体が暑さに慣れておらず、熱中症リスクが高まります。
特に梅雨明け後は、晴れて気温が高い日が続くことが多く、熱中症による救急搬送者数が急増しやすいタイミングです。日本気象協会も、梅雨明け前から体を暑さに慣らしておくことを推奨しています。
2026年に熱中症が増加しやすい時期の予想

2026年は5月から7月にかけて早めの対策が必要
2026年は、例年より早い時期から熱中症対策を始める必要があります。
日本気象協会は、2026年5月から7月の気温について、いずれも全国的に平年より高い見込みで、早い時期から厳しい暑さになる日がありそうだと発表しています。
気象庁の最新データでも、2026年5月に入ってからすでに全国の観測地点で真夏日が記録されています。真夏日は日最高気温30℃以上の日を指し、5月上旬の段階でも暑さ対策が必要な日が出始めていることがわかります。
2026年の注意時期は「5月後半・梅雨の晴れ間・梅雨明け後」
2026年に特に注意したいのは、次の3つの時期です。
1つ目は、5月後半から6月前半の急な暑さです。まだ体が暑さに慣れていないため、屋外でも室内でも体調変化に注意が必要です。
2つ目は、梅雨の晴れ間です。気温と湿度が同時に上がると、汗が乾きにくくなり、体温が下がりにくくなります。
3つ目は、梅雨明け後から8月上旬です。晴天が続き、屋根や外壁、道路、建物に熱がたまりやすくなります。この時期は、エアコンや水分補給だけでなく、住まい自体の暑さ対策も重要になります。
熱中症が多い地域とその原因

暑い地域では気温・湿度・地形・都市化が重なる
熱中症が多くなりやすい地域には、いくつかの共通点があります。
気温が高い地域、湿度が高い地域、海風が届きにくい内陸部、アスファルトやコンクリートが多い都市部、日差しを遮る場所が少ない地域では、熱中症リスクが高くなります。
特に内陸部では、海からの涼しい風が届きにくく、日中に気温が上がりやすい傾向があります。都市部では、建物や道路が熱をため込み、夜になっても気温が下がりにくいヒートアイランドの影響もあります。
熊谷など暑い地域で注意が必要な理由
熊谷は、全国的にも暑さで知られる地域です。熊谷地方気象台は、埼玉県の平野部が暑くなる理由として、海からの南風が都市部を通過して暖められながら運ばれてくることや、フェーン現象などを挙げています。
また、熊谷市の資料では、熊谷市では毎年100人前後が熱中症で救急搬送され、2008年から2018年の11年間で1185人、記録的猛暑となった2018年には204人が搬送されたとされています。熊谷市は人口あたりの搬送者数で見ても、埼玉県や全国平均よりやや高い状態が続いているとされています。
暑い地域では、外出時の対策だけでなく、家の中に熱を入れない工夫が重要です。
家の中が暑い原因は「屋根」と「外壁」からの熱

2階が暑い家は屋根からの熱の影響を受けやすい
家の中が暑いと感じる原因のひとつは、屋根から室内へ伝わる熱です。
夏の日中、屋根は強い日差しを受け続けます。屋根材が熱を持つと、その熱が屋根裏や天井を通じて室内に伝わります。特に2階の部屋、屋根に近い部屋、天井断熱が弱い住宅では、日中だけでなく夜まで暑さが残りやすくなります。
国土交通省のヒートアイランド対策資料では、夏季の日中、アスファルトやコンクリート舗装、建物の屋根面は日射を受けると表面温度が50〜60℃程度に達し、大気を加熱したり、夜間の気温低下を妨げたりすると説明されています。
外壁からの熱も室内温度に影響する
屋根だけでなく、外壁から入る熱も無視できません。特に西日が当たる壁、南面の外壁、日陰が少ない家では、外壁が熱を持ちやすくなります。
エアコンをつけても部屋が冷えにくい、2階だけ暑い、夕方から夜にかけて室温が下がりにくいという場合は、屋根や外壁からの熱の影響を受けている可能性があります。
熱中症対策として屋根・外壁の遮熱塗料が注目される理由

遮熱塗料は太陽光の熱を反射して温度上昇を抑える
遮熱塗料は、屋根や外壁に塗ることで太陽光の熱を反射し、表面温度の上昇を抑える機能性塗料です。特に屋根は日差しを強く受けるため、遮熱塗料との相性が良い場所です。
日本塗料工業会は、高日射反射率塗料について、太陽光に含まれる近赤外領域の光を高いレベルで反射することで、塗膜や被塗物の温度上昇を抑える機能性塗料であり、一般的に遮熱塗料と呼ばれることもあると説明しています。
屋根・外壁から室内へ伝わる熱を減らす考え方
遮熱塗料は、熱中症を直接治したり、医学的に防いだりするものではありません。基本の熱中症対策は、水分補給、塩分補給、休憩、エアコン使用、暑さ指数の確認です。
ただし、家の中が暑くなりにくい環境をつくることは、室内熱中症対策の一部として重要です。環境省の資料では、高反射性・遮熱塗料を塗布すると、日射反射量が増え、表面温度の上昇が抑制され、建物内部に伝わる熱量を減らせると説明されています。
つまり、遮熱塗料は「水分補給の代わり」ではなく、「暑くなりにくい住まいを作るための対策」です。特に、熊谷のように暑さが厳しい地域、2階が暑い家、屋根や外壁の塗り替え時期が近い家では、熱中症対策と住まいの快適性向上を同時に考えるきっかけになります。
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家の中が暑い人が今すぐできる熱中症対策

まずは水分・塩分補給とエアコン使用
家の中が暑いと感じる場合、まず行うべきなのは、室温の確認とエアコンの適切な使用です。暑さを我慢することは危険です。
高齢者向けの厚生労働省資料では、1日あたり1.2Lを目安に、のどが渇いていなくてもこまめに水分・塩分を補給すること、エアコンを上手に使うこと、すだれやカーテンを活用して直射日光を遮ることが勧められています。
住まいの暑さ対策も同時に考える
すぐにできる対策としては、カーテンやすだれで日差しを遮る、エアコンのフィルターを掃除する、扇風機やサーキュレーターで空気を動かす、日中に熱がこもりやすい部屋を避けることが有効です。
そのうえで、毎年夏になると家の中が暑い、2階が暑い、エアコンの効きが悪い、屋根や外壁の塗り替え時期が近いという場合は、遮熱塗料を検討する価値があります。
特に外壁塗装や屋根塗装は、見た目をきれいにするだけでなく、住まいの暑さ対策を同時に考えられるタイミングです。
遮熱塗料を検討した方がいい家の特徴

こんな家は屋根・外壁の遮熱対策を検討
次のような家は、遮熱塗料を検討する価値があります。
①2階の部屋がとにかく暑い家。
②屋根裏や天井付近に熱がこもる家。
③西日が強く当たる家。
④日陰が少ない立地の家。
⑤熊谷など夏の暑さが厳しい地域の家。
⑥エアコンをつけても効きにくい家。
⑦屋根や外壁の塗り替え時期が近い家。
遮熱塗料は、建物の構造、屋根材、外壁材、断熱性能、周辺環境、色選びによって効果の感じ方が変わります。そのため、ただ「遮熱塗料を塗れば必ず涼しくなる」と考えるのではなく、住まいの状態に合わせて提案してもらうことが重要です。
屋根と外壁をセットで考えると効果を説明しやすい
室内の暑さ対策では、屋根だけでなく外壁も含めて考えると、施主に説明しやすくなります。
屋根は上からの日射を受け、外壁は横からの日射を受けます。特に西日が強い外壁や、日当たりの良い南面の外壁は、室内の暑さに影響します。
屋根塗装や外壁塗装のタイミングで遮熱塗料を提案する場合は、「熱中症を防ぐ塗料」と言い切るのではなく、「家の中に熱が入りにくくなるようにする住環境対策」として説明するのが正確です。
よくある質問

Q. 熱中症対策は外出時だけで大丈夫ですか?
いいえ。熱中症は屋外だけでなく、室内で何もしていない時にも発症する可能性があります。特に高齢者、子ども、暑い地域に住んでいる方、家の中が暑いと感じている方は、室内の暑さ対策も重要です。
Q. 2026年はいつから熱中症対策を始めるべきですか?
2026年は5月から7月にかけて全国的に気温が平年より高い見込みとされています。5月後半、梅雨の晴れ間、梅雨明け後は特に注意が必要です。
Q. 家の中が暑い場合、何から対策すればいいですか?
まずは室温を確認し、エアコンを適切に使い、水分・塩分補給を行いましょう。カーテンやすだれで直射日光を遮ることも有効です。そのうえで、毎年室内が暑い場合は、屋根や外壁から入る熱を減らす対策として遮熱塗料を検討する価値があります。
Q. 遮熱塗料で熱中症は完全に防げますか?
遮熱塗料だけで熱中症を完全に防ぐことはできません。熱中症対策の基本は、水分補給、塩分補給、休憩、エアコン使用、暑さ指数の確認です。ただし、遮熱塗料は屋根や外壁の表面温度上昇を抑え、室内に伝わる熱を減らす住環境対策として役立つ可能性があります。
まとめ

2026年の熱中症対策は、外出時だけでなく、室内の暑さ対策まで考えることが重要です。
特に、熊谷など暑さが厳しい地域、2階が暑い家、エアコンの効きが悪い家、西日が強い家では、家そのものに熱がこもりやすい可能性があります。
水分補給、塩分補給、エアコン使用、休憩、暑さ指数の確認は基本です。そのうえで、屋根や外壁から入る熱を減らす対策として、遮熱塗料を検討することも有効です。
屋根や外壁の塗り替え時期が近い方は、単なるメンテナンスとしてではなく、夏の室内環境を快適にするための熱中症対策の一部として、遮熱塗料を選択肢に入れてみてください。



